昨年11月にもブログで紹介したフェイスブックの上場

ニューヨーク(CNNMoney) 新規株式公開(IPO)に関して多くの人の関心を集めてきたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手の米フェイスブックが今週上場を申請するとみられている。

フェイスブックが1日にアメリカの証券取引委員会に提出した上場の申請書によると、上場で調達する資金の目安は最大で50億ドル(日本円でおよそ3800億円)。上場によってフェイスブックの時価総額は、1000億ドル(日本円でおよそ7兆6000億円)に上るとみられており、IT企業としては過去最大規模の上場となる見通し。日本企業の時価総額と比べると、第1位のトヨタ自動車に次ぐ大きさで、第2位のNTTドコモを上回る規模となる。上場する株式市場はニューヨーク証券取引所かナスダックのどちらか。


一部の専門家は、フェイスブックの企業価値は750億~1000億ドル(約5兆7000億~7兆6000億円)になると予想している。グリーンクレストキャピタルのチーフエコノミスト、マックス・ウォルフ氏はフェイスブックの企業価値を850億ドルから1000億ドルと推計、発行済み株式の8.5%から10%相当分を売り出すとみている。その場合は、上場でフェイスブックが調達する資金は72億~100億ドル程度になる。

同社の収益構造をみると、収益の大半は広告事業から得ており、検索連動型広告とディスプレー広告が収益の柱となっている。広告事業の成長性は確実視されている。民間調査会社イーマーケターは、フェイスブックの2011年のディスプレー広告の売上高が推計38億ドルで、12年には前年比52%増の57億8000万ドルに達すると予想している。また、11年のディスプレー広告市場でシェア16.3%を占めたという。ヤフーは13.1%、グーグルは9.3%だった。
 
世界的に知名度のある企業の大型上場が株式市場の活性化につながるか注目される。

http://www.cnn.co.jp/tech/30005460.html